サプリメント

サプリメントとは補うものという意味で、
近年は健康補助食品に対して使われることが多いです。
形状は錠剤やソフトカプセル、カプセルなど薬と似ているので、
薬だと思われがちですが、食品です。
食品ということは私たちがいつも食べているごはんやお菓子と同じ扱いということです。
食品ではありますが、
私たちも風邪引きそうになったらはちみつレモンを飲むとか、
参鶏湯はコラーゲンがたっぷりだから肌にいいとか、
そういう事を聞いたことがあるかと思います。
食品にはいろんな栄養素が含まれているので、
それを食べることで、身体の調子がよくなったりすることは容易に想定されます。

サプリメント

もともと、健康食品の中には「特定保健用食品(トクホ)」という
臨床試験など厳しい基準をクリアして認められるものがあります。
でも、これは開発のハードルがとても高く、
1つの製品を作るのに億かかるといわれています。
そんな中、2015年4月、新しい機能性表示食品というものが登場しました。
これは、食品の中には、なにか健康に役立つ成分が入っているので、
それを販売者の責任で科学的根拠があれば表示してもいいよというものです。

それまで、サプリメントは食品ですから、
何らかの機能性があるということを謳うことは出来ませんでしたが、
この機能性表示食品の制度により、
事業者はサプリメントの機能性を謳うことが出来るようになった画期的な制度でした。

今回話題の紅麹についてですが、
小林製薬のホームページを見ると、
大学との協同研究により、カビ毒を作らない紅麹菌を発見し、
(ゲノム解析までしているようなので、かなり高度な研究と思われます)
それを原料化して、自社製品などに使っていました。
報道では今回の健康被害について、原料の分析をしたところ、
別のピーク(分析の際のグラフに見られる他成分を示すグラフ)が見られたとのことなので、
おそらく、これまで知られていたカビ毒ではないなにかが、
麹菌の変異によって作られていたのかもしれません。

ちょっと専門的になりましたが・・・
簡単に言うと、いつも使っていた麹菌が何らかの原因で変異して、
何か危ない物質を作ってしまったということかなと思います。
コロナウィルスも変異して・・・なんていうのを聞いたことがある人も多いかと思いますが、
それと同じです。

麹菌はみそや醤油、お酒なんかの発酵にも使われていますから、
けっして危ないものではありません。
よく蔵つき酵母とか聞いたことありませんか?
焼酎などの蔵にはそこに住んでいる菌がいて、
環境由来の菌からの汚染を守ってくれています。
だから、蔵の中はカビが生えていたりしますが、除菌してはいけません。
そうすることで、大事な菌が死んでしまい、
いいお酒やみそが作れなくなってしまうからです。
今回の紅麹はGMPの工場で作られていますから、
工場内はかなりキレイで、蔵つきの菌とかいない状態だと思います。
それもまた、培養には悪い方に進んでしまったのかもしれません。

そんなことを考えながら、古巣のトラブルを見ています。

森好子