家族の勝手でしょ!

友人から、こんな本がありますよ~!と紹介されて、
さっそく購入して読んでみました。
その本は『家族の勝手でしょ!』という新潮社から出ているものです。
家族の勝手でしょ!
この本では、「食DRIVE」という団体が、
1週間いろんな家庭で食卓の写真を撮ってもらい、
それを分析したものを写真入りで紹介しています。
写真を撮るのはデジカメや携帯でなく、使い捨てカメラ。
これは加工を防ぐためだそうです。
また、調査の最終日は休日にならないように設定されています。
ページをめくりながら、あまりのひどさに、唖然としました。
もっとも、ひどいからこそ、本になるのかもしれませんが・・・
スナック菓子が盛り合わせられた朝食。
うまい棒のお昼ご飯。
冷凍食品やスーパーのお総菜だけの夕食。
事前アンケートで「野菜を食べるように心がけています」と答えた家庭の
「野菜は高いから買わない」という本音。
あんまり魚は食べないからと、魚1尾だけを家族で分け合う夕食。
ベビーフードや、同じものだけを食べさせる離乳食。
子どもが朝ご飯を食べたくないと言ったので、ホッとして作らなかった母親。
どれをとっても、かなり衝撃的な内容・・・
そして、思いました。
「食」を正しく子ども達に伝えて、ちゃんとした日本を残してあげることこそ、
私の仕事かもしれない!と。
食の基本は家庭です。
その家庭で、どんな食卓で、どんなものを食べているのかが、
その子どもが大きくなってからの、
食のスタイルを決めているといっていいと思います。
いま、私がまずできること。
それは、子ども達にちゃんとしたご飯を食べさせて、
「食選力」を身につけさせること。
これが「食育」なのではないでしょうか。
少しでもたくさんの人にちゃんとした食を伝えるという活動を
これからもしっかりやっていこうと思った1冊でした。
森好子
======================
家族の勝手でしょ!
~写真274枚で見る食卓の喜劇
岩村暢子 著
新潮社
¥1575

コメント&トラックバック

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 想像以上に、家庭によっては悲惨なのですね。
    でも、単純に食育だけでは解決しないと思います。
    その家庭の両親の生い立ちや、現在の経済状況や夫婦関係、それによるメンタルによるものが原因だと思います。
    かなり前ですが、「朝食を取るこのほうが学力が高い」というデータがありましたよね。
    それもしかり、「朝ごはんを取るから授業に集中できる」というだけではなく、「朝ごはんをちゃんと作れる家庭は、教育への意識が高い」「朝ごはんを作らない(作れない)家庭は、何かが欠落・崩壊していて、こどもの教育どころではない」根深いものがあるような気がします。
    PTAや講演会等でも思うのですが、「この場に居て欲しいご家庭の保護者はたいがい来ておらず、ここに居なくても大丈夫なご家庭の保護者ばかり・・」と思います。
    食育の必要な保護者は、つかまえにくく、考え直してもらうチャンスななかなか得難いと思います。
    何をどうすればいいんでしょうね・・・行き着くところ、国、国民全員が幸福になって欲しいものです。
    新しい総理に、まずは期待したいと思います。

  2. posted by Yoshiko Mori

    rikoさん☆
    コメントありがとうございます!
    「食育」をしなくてはいけなくなったこと自体、
    残念なことだと思うのですが、
    そうも言ってはいられないようです。
    rikoさんがおっしゃっているように、
    本当に食育が必要な人たちは食育に無関心。
    その人達にどうやって伝えていくのか、
    難しい問題だと思います。
    でも、できないと言ってばかりではなにも始まらないので、
    まずはできる小さいことから始めていこうと思っています。