お金の大切さを教えるということ

来週日曜日。
子ども達の幼稚園ではバザーが開催されます。
この日、私たち親は運営のお手伝いで忙しいのですが、
子ども達は教育の一環ということで、
自分たちでもお金を持って参加します。
でも、まだ息子はもちろん、娘もお金の価値というのは理解できていないように思います。
我が家では、以前夏祭りで残ったお金を持って出かけさせようと思っていたのですが、
この金額が多すぎるのではないかと主人が言い始め・・・
ちなみにバザーではいろんなゲームもあり、これがだいたい1回50円。
アイロンビーズなどの手作りが100円位。
そのほかアイスなどはもっと高いものもあります。
親としては、決められた金額でやりくりするということを
バザーを通じて教えたいところですが、
なんせ今の時代は少子化。
いろんなものに恵まれすぎて育っている子ども達にとって、
お金の大切さというのはなかなか理解できないことのようです。
ということで、今回のバザーのお小遣いはゲーム6回分の300円。
どうしても足りないものがあるときは親に相談するということにしよう
ということになりました。
そして、残ったお金は災害で苦しんでいるフィリピンの子ども達に
寄付しようということに。
でも、自由にいっぱい楽しめると思っていた娘はどうにも納得できません。
娘の幼稚園はキリスト教系なので、いつもお祈りの時には
「恵まれない人や困っている人を助けてください」
と言っているはずですが、それが現実のものになるのはまだ無理かなぁ?
結局、寝るときまでかなりグズっていましたが、
布団に入ってこんな話をしてみました。
Aちゃん(娘の名前)、Aちゃんはアンパンマンになるんだよ。
アンパンマンは困っている人に顔をあげて、元気にしてあげるでしょ。
それと同じ。
Aちゃんが我慢して顔をあげたら、フィリピンの子ども達が元気になるんだよ。
Aちゃんみたいに我慢する子どもがもっとたくさんいれば、
たくさんのフィリピンの子ども達を元気にしてあげることができるよね。
この話で娘もようやく納得して、すぐに寝てしまいました。
私が小さい頃は、そんなにすぐにものを買ってもらったりすることはなくて、
自分たちで工夫したり、ものを大切にしたりするのが普通。
50円なんて、すごい大金だったようにおもうのですが、
これだけものがあふれ、
少子化で望めばすぐに欲しいものを手に入れられる子ども達にとって、
お金の大切さを教えるのはとても難しいように思います。
今夜も、泣きじゃくる娘を前に、どんな話ができるのか、
どんな話をしたらいいのか、とても考えさせられました。
これを機に、少しずつお金の大切さ、ものを大切にすること、
他人を思いやることなどをちゃんと伝えていきたいと思います。
森好子