「七草のずし」地域による食事の違い

これは興味深い!

聞き書 鹿児島の食事

先ほど、「七草のずし」の話を書きましたが、facebook上でいろんな方の「七草がゆ」をアップするイベントがあり、「ずし」という言葉を初めて聞いた方がいたりして、ちょっと不思議に思ったので、調べてみました。

鹿児島は南北600キロもあるだけあって、気候も風土も様々。

食も地域によってずいぶん違うようです。

私の祖母は吹上(南薩)の出身。

この「ずし」という言葉があるのは、南薩、北薩、大隅だけのようです。

子どもの七歳のお祝いは「七草祝い」または「ななとこいのずし」(七所のぞうすい)と呼ばれ、1月7日に行われます。

この日7歳になった子どもは、近所や親戚など7軒を回って、「ずし」をもらいます。

このずしは雑炊の意味ですが、実際にはご飯と餅、七草を混ぜ込んだものです。

ちなみに南薩や北薩では鶏肉、キノコ、干しエビなどでダシを取った汁に、ご飯や餅を入れたもの。

大隅(鹿屋)では神様に供えるので鰹節を入れないもの。

瀬戸内では日干しにした魚や豚、ネギなどを入れたもの。

など地域によって、その土地の産物を入れますが、せりだけはどこでも入っているそうです。

昔は、今のように流通が発達していませんから、それぞれの場所でその土地のものを活かして、お祝いをしていたのですね。

ある意味、いま、それを活かして、特産品や加工品を作ろうという流れなのは当然のことのように思います。

森好子

出典:聞き書 鹿児島の食事 (社団法人 農山漁村文化協会)